
サッカー日本代表は26日、キリンチャレンジ杯ブルガリア戦(30日、豊田)とW杯アジア最終予選豪州戦(6月4日、埼玉)に向け合宿をスタート。欧州組も9人が顔をそろえたが、中心はやはり移籍1年目でプレミアリーグ優勝に貢献したFW香川真司(24)=マンチェスター・ユナイテッド=だった。
【フォト】“ギョギョッ”東トップ下! 本田代役で代表初出場へ しかも、同日未明には昨季まで所属したドルトムントが欧州チャンピオンズリーグ決勝で戦ったばかり。友人とテレビ観戦したという香川は「感動した。自分もああいう舞台に立ちたい」と興奮さめやらぬ表情だった。
もちろん、DF長友佑都(26)=インテル=や長谷部誠主将(29)=ウォルフスブルク=も、今さらながら“祝福”の水をかけてはしゃぐなど、どう見ても代表チームの中心には香川が君臨しているようにみえる。
しかし、その状況に納得顔ではない御仁が1人だけいる。ザッケローニ監督(60)だ。
この日はミーティングで「インテンシティ(激しさ)」を選手に求めるなど、今後のハードスケジュールに向け意欲満々。しかし、非公開で行われた練習でも香川のポジションは左MFだったという。
チームの顔であるトップ下(攻撃的MF)は空席。なぜなら、何度も「一番の適任者」と強調してきたMF本田圭佑(26)=CSKAモスクワ=がまだ合流していないから。
本田は最終予選前日の6月3日に帰国予定だが、ロシアリーグ最終節ロストフ戦(26日、アウェー)を右太ももの違和感で欠場している。同月1日のロシア杯決勝は強行出場するとみられているが、ケガの状態やコンディションを考えれば、不安は尽きない。
それでも指揮官は、トップ下としてマンUで結果を出してきた香川を配置転換する気配はなさそう。マンUを退任したファーガソン前監督(71)までが絶賛する香川を、なぜかザック監督だけは正当に評価しようとはしない。27日からは国内組も合流。代表は本格的に動き出すが、どこか釈然としない不思議さは残っている。
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